歴代初期研修医の声

(2021年プログラム) 村上航太朗

こんにちは。
初期研修医1年目の村上航太朗と申します。2021年の4月より、島根大学医学部附属病院Shimadaizmプログラムで初期研修を開始しました。まだ研修が始まって数か月と、右も左もわからない状態ではありますが、先生方のご指導の下日々勉強を頑張っています。

初期研修が始まり、感想を一言で表すなら「思っていたよりも暇だけど大変」です。もちろんこれは大学だけなのかもしれませんが・・・。研修が始まる前は救急外来で次々来る患者さんの対応に追われる自分を想像していました。しかし、いざ救急外来をしてみると、とてもそんなことができる程の力は自分にはなく、一人の患者さんに対し色々なことを調べて、指導医にプレゼンしてもう一度考え直す、の繰り返しで、一人終わる頃に指導医は3人の患者さんを見終わっていた、なんてこともよくあります。もちろん初期研修は救急がメインではなく、むしろ各診療科での研修がメインになるわけで、そこで病棟業務もするわけですがこれもまた一日分カルテを書くだけで何時間とかかっていました。しかし、逆に言えばそれだけ時間をかけられる余裕があった、というのも確かで、受け持ちの患者さんも決して多くはありません。「忙しい診療」を望んでいる方は物足りないと感じるかもしれませんが、一口で「診療」と言っても種々の雑用や書類仕事、よくわからないルーティンの雑務等、学生の頃思い浮かべる「診療」とは程遠い仕事がたくさんあります。「忙しい診療」は私にとって望むべき研修ではなく、一つ一つを確実に自分の力にできることこそが初期研修に望むものでした。

「大学病院だとcommon diseaseが見られない」、「大学病院は症例や手技が少ない」といった言説をよく耳にします。それが間違っているとも間違っていないとも言えませんが、common diseaseだからと言って数をこなすことが良いこととは限らないんじゃないかと思ったりしています。初期研修医だとしても、一人一人の患者さんに対しできうる限り真摯に、真剣に、向き合うことが必要なことではないかと思っていて、その上で専門知識が必要になるのであればそれはやはり甘えずに、とことん深く勉強しなければならないことなのだと思います。それに必要なのは症例数ではなく、勉強しやすい環境と学ぶ意思ではないかと思います。

いつか皆様と共に働ける日を楽しみにしております。

(2020年プログラム) 宮島伸枝

はじめまして、研修医2年目の宮島伸枝です。2020年に島根大学を卒業し、昨年は島根大学の県外たすきがけプログラムで京都府宇治市の宇治徳洲会病院で研修を行ってきました。参考になるかは分かりませんが、市中病院と大学病院の両方で研修している身として私なりに感じていることをお話しさせていただければと思います。

まず私が県外たすきがけプログラムを選んだ理由から話させて頂くと「1年目は市中病院でたくさんの症例を浴びるほど経験して、2年目で自分の進みたい専門科関連の勉強をしよう」という目論見があったからです。その計画通り、宇治徳洲会病院では救急疾患を中心に多くの症例を経験させていただきました。詳細を書くと長くなりますので省略しますが、今後の医師人生の根幹となる非常に大切な時間を過ごさせていただき、お世話になった皆様方には感謝してもしきれないくらいです。

初期研修先を決める際に市中病院か大学病院か迷われる方も多いかと思います。私も市中病院は症例豊富なcommon disease、大学病院は専門的な疾患というイメージが強く、そのイメージはあながち間違ってはいなかったと思っています。けれど今こうして振り返ってみると取り扱う疾患が全く違ったということはなく、大学病院でもcommon diseaseを診ますし、市中病院で専門的な知識が必要とされる場面もありました。違うことといえば当直回数とお給料でしょうか・・・

2年目に大学に戻ってきて良かったと思うのは、そうやって1年目にあれはどういう病態だったのか、どうアプローチすればよかったのかと悩んだことを、その道の第一人者である上級医の先生方に教えてもらえることだと思います。学生時代には少し退屈だったカンファレンスも、自分の患者さんのこととなると大変勉強になりとてもありがたいものに感じてきます。

結局のところ市中でも大学でも、どこで研修してもちゃんと指導はしてもらえますし、ある程度のレベルまでは叩き上げてもらえるかと思います。しかしモチベーションは大事です。もし「行きたい!」と思う病院があるなら、そこがきっと最高の研修先になります。初期研修は医師として初めて臨床に立つ、大事な年です。どこを選んでも間違いはありませんが「研修先の雰囲気が合っているか」「憧れの指導医がいるか」等々、自分が後悔しない選択をするためにしっかり悩んで決めると良いかと思います。その結果、当院での研修プログラムを選んでいただけるのであれば、それ以上光栄なことはありません。ぜひ一緒にレベルアップしていきましょう!

(2020年プログラム) 真鍋悠歌

 こんにちは、産婦人科重点コース1年目研修医の真鍋悠歌と申します。3月に島根大学を卒業して、医師として働き始めて早3ヶ月が経ちました。先輩方、先生方に助けられ、自分の未熟さと成長に一喜一憂しつつ、毎日楽しく研修させていただいています。

上級医の先生方はもちろん、看護師さんや薬剤師さん、他のスタッフさんも皆さん優しく、分からないことは分からないとはっきり言える環境に、ものすごく助けられています。上級医の先生からはきちんとフィードバックがもらえて、病態でも、検査でも、治療でも、なんでも納得のいくまで教えてくださるので、どんなときも、“患者さんをみて終わり”にならず、市中病院と比べると決して症例数は多くないのかもしれませんが、確実に自分のモノにすることができ、自信をもって次に活かすことができます。これまでに多くの先輩方が書かれているように、大学病院と言えど地方の病院なので、研修中にCommonなものから人生で1回出会うかどうかといった稀なものまで、本当に幅広い疾患に出会うことができます。Commonな疾患だと、2例目、3例目になると、「違ってたら言うし、フォローはするから、自分で考えてやってごらん」と患者さんを任せてくれることもあります。嬉しい反面多大な不安もありますが、やはり得るものは非常に多いです。稀な疾患を担当することになったとき、上級医の先生方と一緒にひたすら文献を調べたのはとても良い思い出です。学生時代は少々退屈に感じていたカンファレンスや症例検討会も、今となってはいろいろな先生の知識、経験、考え方を吸収できる良い機会です。

仕事の話ばかりでしたので、最後私のお気に入りの1つでもある研修医室を紹介させてください。研修医室では、他愛もない話しをしたり、ケーキを食べたり、愚痴を言ったり。病院内で“唯一”と言っても過言ではない、気の休まる場所です。手技で失敗したり、自分なりに精一杯考えたつもりでも上級医ダメ出しされたり、少し落ち込んだときに帰ってくる場所があるというのは本当にありがたいことです。勉強をするだけでなく、手技の練習をしたり、時には2年目の先輩方に上級医に相談する前にアドバイスをもらったりと、研修医室でも充実した時間を過ごしています。

志望の診療科が決まっている人にとっても、そうでない人にとっても、初期研修の2年間は、大事な大事な2年間です。しっかり悩んで、見学して、自分にとってベストな病院で研修してください。そして、一緒に研修できるのを研修医一同楽しみにしています。

(2019年プログラム) 菅野晃輔

 御覧になっている皆さま、初めまして。産婦人科重点化コース1年目研修医の菅野晃輔と申します。初期研修先を検討するにあたって当院ホームページをご覧頂きありがとうございます。まだ研修が始まって2カ月ですが、これまで感じた当院の3つの魅力を簡単にお話します。

一つ目は、上級医を含めて医療従事者がとても優しいという点です。報告・連絡・相談をしやすく、質問にも丁寧に対応してくださりフィードバックも充実しているので非常に成長しやすい環境と言えます。指導もフィードバックもないまま不安な状態で医療を提供する、といったことがないため実力をつけつつ安定した医療を提供できる安心感は2年間の研修生活では非常に大きいです。

次に、患者数と初期研修医数のバランスが適度という点が挙げられます。初期研修では経験数を重視する事が多いと思いますが、患者数が多い病院でも初期研修医数が過剰となると結果的に一人当たりの患者数・経験数が少なくなってしまうこともあります。当院では患者数と研修医数のバランスが良く、担当症例数や手技経験回数が十分に確保できます。また患者数が多すぎて業務をこなすだけで精一杯・・・とはならないため大学病院らしい複雑な症例についても深く考察しながら診療を進めることができ、思考力を磨きつつ身体も動くように訓練できます。

最後に、複雑な症例を診つつcommon diseaseも診られるという点が挙げられます。大学病院ではcommon diseaseが少ないと嫌厭されることがありますが、当院では地域の事情もあり比較的そういった症例が集まります。流石に食傷気味になるほど多いとは言いませんが、みなさん十分な症例数を経験されています。

初期研修2年間は今後の医師人生を決めるにあたっても貴重な2年間であり、研修先については大変悩まれると思います。色々な病院を見学して、そこの指導力や医療水準、雰囲気を見比べながら悩めば、きっと良い研修生活が待っていると思います。もし当院で研修されることになりましたら、研修医をはじめ職員一同楽しみにお待ちしておりますので是非声をかけてください。

(2018年プログラム) 福代通人

 初めまして、島根大学医学部附属病院研修医1年目の福代通人です。他大学を卒業し、今年から島根大学病院で研修しています。研修開始して数ヶ月、率直な感想を述べたいと思います。
 まず、先生が優しい。治療でも、検査のオーダーの仕方でもわからないこと聞けば、大抵教えて下さいます。もちろんある程度自身で調べたりして質問などするのがベターだと思いますが、本当に優しいです。
 次に、看護師さんが優しい。邪険にされることなど自身の記憶の範囲ではありません。急なお願いされることなどもありますが、それは患者さんのためであり、むしろ自身が気づいていなかったことを指摘して下さるので本当にありがたいです。
 そして卒後臨床研修センターの皆様が優しい。これも病棟で忙しく、他の業務などを忘れているときなども連絡して下さいます。

 研修内容としては、比較が出来る訳ではないので述べることは出来ませんが、かなり融通が利くのではないかと思います。初めに研修コースや実際にまわる研修先を6年生の時に提出しますが、実際に研修していると、自身に必要なもの、足りない物が見えてきます。そのために研修内容を変更したいなど思ったときも変更することが出来ます。もちろんある程度の事務的作業などは必要になりますが。
 また色々な先生方が言っていますが、島根大学は専門的疾患とコモンな疾患がいい塩梅で学ことが出来ます。そして1人1人の患者さんをある程度時間をかけて診ることも出来、ある程度自身のペースで物事を学んで行くことが出来ます。これらのことは島根大学の一つの特徴であると思います。

 かなりプラスなことを述べていますが、自身の感想であり、皆さんが全員このように感じるとは思っていません。ぜひ見学にきて体験し自信の肌で実感して下さい。

島根大学は本当に研修医を大事にして下さっていると思います。ともに医師として研鑽を積んで行きましょう。

(平成29年プログラム) 原田愛子

 皆様初めまして。研修医2年目の原田愛子と申します。

 このような機会を頂きましたので、自分が考えてきたこと、感じたことなどを書きたいと思います。学生の皆様に何か参考になることがあれば幸いです。

 私はたすきがけプログラムで1年目は益田赤十字病院、2年目の現在は大学病院で研修しています。
 もともと島根県出身で、3年目に島根に帰るつもりで、最初は漠然と県外の市中病院で研修をしようと考えていました。しかし、病院見学だけで自分の行きたい病院を選ぶことは難しく、学生時代興味があった診療科を2年目に大学で長期間研修したいと思い島根県に残ることにしました。しかし市中病院での研修も経験したかったため、たすきがけプログラムに応募しました。

 たすきがけ先の益田赤十字病院を選んだ理由は、病院の規模も大きすぎず自分に合っているかなと思ったことと、なにより研修医の先生がいきいきと仕事をしておられる姿が印象的だったからです。研修が始まると、指導医の先生に相談しながら、主体的に診療に参加でき、やりがいをもって日々過ごしていました。また科の垣根が非常に低く、様々な症例を経験させていただきました。

 2年目に大学病院へ変わり、規模の大きさ、専門性の高さなど環境が全く異なることに戸惑う日々ですが、市中病院と違いカンファレンスや学会発表など、大学病院ならではの経験をさせてもらっています。また、常に学生が海外からの留学生がいるので刺激をもらうことも多いです。各科の専門性の高い大学病院は研究も含め、自分のやりたいことをじっくり学べる環境が整っていると思います。

 たすきがけは1年で勤務先がかわるので、逆に1年間しかないからと積極的に取り組めた様な気がします。市中病院も大学病院もそれぞれ良いところがあります。
 マッチングでは希望通りに行かないこともあるかもしれません。しかし、自分の選んだところであれば、どこでも吸収できることはあると思うので、何事も積極的に取り組むことが大事だと思います。頑張ってください!

(平成28年プログラム) 田中晋作

はじめまして、研修医1年目の田中です。

この4月から島根大学医学部附属病院で研修をしており、 現在は循環器内科で心筋梗塞や心不全のICU管理、心エコーなどを中心に学んでます。

僕自身が大学病院で研修し始めて感じたことや、初期研修をどこにしようか考えている学生の皆さんに伝えたいことなどを書いてみたいと思います。

「市中病院は対象がcommonな疾患で患者数が多い、大学病院はその逆」というのが、僕が学生の頃に漠然と持っていたイメージです。 僕は初期研修でそのどちらも経験してみたいと考え、大学病院のたすきがけプログラムを選択しました。 まずは1年目、市中病院で多くのcommon diseaseを経験し、そして2年目の大学病院で時間をかけて勉強し、 指導医の先生に教えていただきながら、1年目に経験したことも含めて自分の血肉にしていきたいと考えていました。

マッチングが終わり、蓋を開けてみると1年目が大学病院、2年目が市中病院という結果でした。 思っていた結果ではなかったものの、研修が始まって2ヶ月過ぎた今思うと、1年目が大学病院で良かったかも、と考えています。 というのも今まわっている循環器内科では、自分が興味を持っていること(僕の場合は心筋梗塞や心不全の循環管理、心エコーなど) について突き詰めて学ぶことができ、また指導医の先生が毎日絶妙な負荷をかけてくださるからです。 他の科がどのようになっているかはわかりませんが、少なくとも市中病院と比べると大学病院の方が、 自分の興味があることを学べる環境が整っていると思います。まわる科ごとに自分が学びたいこと、 興味があることが決まっているのであれば、大学病院で学ぶのがいいように思います。

市中病院で研修をしている同期の話では、研修医は多くの患者さんを受け持ち、指導医の先生の言われた通りに必要な検査や治療方針を立てているそうです。 とにかくいろいろなことを経験したいなら、市中病院の方がいいかもしれません。

いろいろと書きましたが、詰まるところ重要なのはどこの病院で研修するかではなく、どのような姿勢で研修に臨むかだと思います。 自分の興味があること、やりたいことがあるなら大学病院で研修してみてはいかがでしょうか?自然と研修に臨む姿勢は積極的なものになると思います!

(平成27年プログラム) 大谷はづき

初めまして。初期研修医2年目の大谷と申します。 きっとあなたは今、どこで研修しようか、何科のお医者さんになろうか、と頭を抱えながらこのページを開いたのではと思います。
私は島根大学のたすきがけプログラムを選びましたので、それまでの経緯や、研修先の選び方のポイントなどをお話ししたいと思います。

私は島根県大田市に生まれ、その後は兵庫や栃木などを転々とし、中高時代は広島で過ごしました。 島根大学に学び、高学年になると、あなたと同じように、島根に残るのか、それとも地元に帰るのか悩むようになりました。
広島に帰れば懐かしい友達や両親もいるし、大きな病院もいくつかありましたので、仕事もプライベートも充実するはずと思いました。
いっぽうで、島根に残れば、大学の同期達に囲まれて、それはそれで賑やかな研修になると思いました。 地元広島の病院もいくつか見学しましたが、両親の転勤や、島根県から奨学金を受けていたこともあり、初期研修の場は島根と決めました。
6年も出雲で過ごしたので、そろそろ別の土地に行きたいという単純な理由で、1年目は松江の市中病院で研修しました。

そしていま、大学に戻って3ヶ月が経ちました。医者としてのスタートの2年間をどこで切ろうが特に大差なかろう、というのが、今の正直な感想です。
1年目を大学病院で過ごした同期は、プレゼンや文献探し、疾患の鑑別が上手です。都会から戻ってきた同期は、救急患者のみかたや適切な対応を知っています。
しかし、3ヶ月も経つと、場数を踏んだり、ペーパーを読み始めたりして、それぞれ足りないところを補えてきたように思います。
それぞれの得手不得手はあるでしょうが、どこで研修しようとも、皆研修医として学ぶべきことを学んでいると思います。

そのような中でも、私は市中病院1年、大学病院1年という選択をして良かったと思っています。
1年目に診た患者さんのリストは、私の宝物です。common diseaseやその対応の仕方を学び、「この年齢、この性別、この症状ならこういう検査」という診察の流れを体で覚え、患者数が多いときのminimum necessaryな診療のコツが学べるのは、やはり市中病院の強みだと思います。それは、右も左も分からない私にとって、「なんとかお医者さんらしく仕事できている!」という心の支えにもなりました。
いっぽう、大学病院での研修は、プレゼンの仕方を学んだりacademicな勉強をする以外にも利点は多いと思うのです。
専門医制度が変わろうとしている今、最新の情報が入ってくるのはやはり大学です。自力で情報を探し出すのには限界がありますので、大学や教授陣の力を借りることができるのは、より正確な将来設計の為にかなり有利だと思います。
また、新専門医制度に移行すれば、おおかたの島根の研修医は3年目から医局に入局することになりそうです。上司や職場が選べるのはわれわれの特権ですから、将来の職場を自分の目で確かめ、この職場ならやっていける、自分の力を最大限出せると思った医局に入局すればよいのです。

島根には、あなたを待っている患者さんが大勢います。頼れる指導医や素敵な同僚にも恵まれています。
もし島根での研修を考えているのなら、是非一度、島根県下の病院を見学してみて下さい。
きっとあなたを必要とし大切に育ててくれる人々や、充実した研修生活を送れる職場が見つかりますよ。

(平成27年プログラム) 笹森博貴

こんにちは。初期研修医 1 年目の笹森です。

僕は県外出身ですが、島根大学医学部付属病院での大学病院プログラムを選択しました。 その理由をいくつか書いていこうと思います。

  • 県外出身なのになぜ島根か?
    仕事のやりがいの一つに「必要とされているという実感」があると思います。 島根県では都会に比べて医師が不足しており、病院も患者さんも医師を必要としています。 その中で責任感を持って働けるのはとてもやりがいのあることだと思います。
    また、島根大学の出身者は知っている仲間が多い状態で研修が出来るので、人間関係のストレスなく過ごすことが出来ると思います。 覚えることも多い中で人間関係のストレスが大きく、研修が手に付かないとせっかくの貴重な時間が無駄になってしまうと思いました。 とはいえ、島根県の病院には隣の鳥取大学の卒業生や自治医大の卒業生もたくさんいて、仲良くやっています。 県内の病院合同の研修会もあり、すぐに溶け込んでいけます。 このように、人間関係が良好なのも島根県で研修をする理由の一つになりました。
  • なぜ大学 2 年コースか?
    将来進もうと思っている科があり、2 年目はその科を多く選択しようと思っています。 そのため、ローテートは実質 1 年程度になると考えました。それならば、多くの患者さんを見る必要があり、 数に追われがちな市中病院よりも、一人一人納得行くまで患者さんを見ることで確実な知識をつけることが出来る 大学病院で他科の研修をしたいと思いました。大学病院ではカンファレンスも多く、 そこで間違いを指摘してもらえるため、曖昧なままで先に進むということが少ないと思います。 また、ポリクリ生を常に受け入れているため、先生方が指導慣れしていて質問もしやすい雰囲気です。

 

以上がここでの研修を決めた理由です。これから進路を決めようとしているみなさんの参考になると嬉しいです。 皆さんと一緒に研修することが出来る日を楽しみにしています。

(平成26年プログラム) 永嶺彩奈

皆さん初めまして、研修医2年目の永嶺です。

しまね、平仮名で表記すると可愛らしいですよね。私は島根の左側(津和野) で18歳まで過ごしその後は右側(出雲)に移り今に至ります。

私も皆さんと同じように6年次、初期研修先をどこにするか、市中?大学病院?と頭を抱えていました。 「自由に選べる」という事が優柔不断な人(私)にはかえって難しく、救急が盛んなところ、 研修医数や症例数が多いところ(すなわち都会)などに行った方がより飛躍できるのではないか…いや待て…自分次第だろ…と自問自答していました。 それでも最終的に県立中央病院と島根大学のたすきがけプログラムを選択しました。

理由として、

  • 地域実習が印象深かったから
    2週間の間に手術、エコー(腹部、産科)、縫合など学生の私に多くの機会を与えて下さり医療のおもしろさを感じたからです。 また外来でご高齢の方と先生との診察風景を見学している内に、 (出身地という影響もあると思いますが)島根で必要とされる医師になりたいと思ったからです。
  • 市中/大学病院を経験出来ることはラッキーだと思ったから
    3年目以降の進路(入局か否か)が決まっていなかったため、という理由が大きいです。
    働いてみての感想ですが、やはり強みにしている部分や疾患内容も若干異なります。 市中病院はいわゆるcommon diseaseや担当患者数も多く体で覚える部分が多いと感じました。 一方大学はカンファレンスが付きもので経過、鑑別、治療方針等のプレゼンが週に数回ありプレゼンテーション能力が身につき、 医師数も多く様々な考え方が学べると思います。
  • 将来が不透明であったから
    私は○○科になるんじゃ!!といった具体的な進路が決まっておらず、 大学の一定期間内であれば診療科変更可能が魅力的でした。

 

大学病院での研修が始まり約1ヶ月。今脅威に感じているのはポリクリ生さんからの質問です。 「先生…」と話しかけられ学生さんならではのこちらがハッ!とする質問や 曖昧に理解していた部分を聞かれると困ってしまう場面も多々ありますが、 勉強意欲を高めてくれ、人に教える事の難しさを痛感しています。

最後に、医師になり2年目の春が訪れましたが「先生」と呼ばれる事は今でも恐さがあります。 学生の頃感じえなかった責任感や、無知が患者さんの命を縮めることにもなりうるなど、 一生勉強なんだろうなと日々感じています。 凹んだり、後悔は付きものですが皆さんがその思いを共有しともに成長できる人(同期、先輩医師など)に出会えることを願っています。 欲を言えば島根でともに成長していければ泣いて喜びます。
神様もいっぱいおります、ぜひ病院見学へ来て下さい。失礼します。

(平成25年度プログラム) 岡田祐介

こんにちは。初期研修医1年目の岡田です。自分は2年間大学で初期研修を行うコースを選択しました。自分が大学を選んだ理由などについてかいてみたいと思います。

元々自分は島根県出身ということもあり、島根大学医学部へ入学しました。研修を考える段になって、外での研修や島根県内の市中病院での研修、 たすき掛けなども検討し、悩みました。それでも最終的に大学を選択した理由として、

  • 文献などを検索する環境が整っている事(研修医室でも、病棟でも医中誌やpubmedなど閲覧可能なネット環境がある)
  • 慣れ親しんだ母校である事(新たな環境でのストレスなど、勉強以外のストレスが少ない、顔見知りの先生がいると気にかけてもらえる、 施設の場所や先生について知っているなどのアドバンテージ)
  • 医師としての思考、調べ物をする姿勢などを身につけようと思った事(これはある先生から言われたこと。手技などは後からでも身につけられるが、 医師としての考え方は最初に固まってしまうと修正が難しいとのこと)
  • プレゼンテーション能力を身につけようと思った事(カンファなどが多いため、問題点を把握し簡潔にまとめ、分かりやすく伝える能力が必要となる)
  • 期間限定で医科歯科への研修があること(2か月の救急研修)

 

などがあります。

医師になるには6年間の医学教育が必要であり、他の学部などより社会に出るのが遅い分、早く一人前にならなければ、という焦りがある人もいるかと思います。 ですが、医師はなってからの方が当然長く、何十年と続ける職業です。社会人として初めて社会に出る人間にとって、 環境が変わるストレスに加え様々な勉強をしなければならないストレスは想像以上に大きいものとなります。 母校で研修を行うメリットはそういった点にもあると自分は思います。

以上私見を述べさせて頂きました。皆さんが研修先を選ぶ上で少しでも参考になれば幸いです。 そして、もし島根大学で研修を行おうかなと思う方がいたら大歓迎です。ぜひ一緒に研修を頑張りましょう。

(平成25年度プログラム) 伊奈真一郎

皆さんこんにちは。研修医一年目の伊奈です。

僕は島根県出身ではありませんが、島根大学での研修を選択しました。まず、市中病院ではなく、大学を選んだ理由ですが、 市中病院よりも大学病院のほうがそれぞれの症例をより深く理解し、診察できると思ったからです。 実際に研修が始まってみて、一人一人の患者さんの疾患についてカンファレンスやプレゼンの機会が多くあり、治療方針について深く考えることができていますし、 いろんな先生方の知恵や知識を吸収することができます。

次に、なぜ宮崎ではなく島根を選んだかということですが、もちろん、宮崎に帰りたいという思いはありました。 しかし、大学で6年間ともに学んだ仲間たちと和気あいあいと研修できる環境や、その科を回る一か月半前であれば変更可能であることなど、 かなり融通の効く研修プログラムにひかれて島根での研修を決めました。ちょっとお酒を飲みたくなったら暇そうな友達を見つけて飲みに行ったり、 夏にはみんなで海に行ったり、温泉に行ったり、楽しく研修しています。 そして、研修のことでわからないところがあったら周りに気兼ねなく聞くことができるというのも大きなメリットです。

さらに、今年の8月に研修医室がリニューアルし、快適な空間へと変わりました。 6畳の和室を内包した談話室には大きなテレビに、大きな家族用の冷蔵庫もなぜか二つあります。 研修医室には一人に一つ与えられたデスク。これで収納には困りません。 LANも一人に対し一つずつあり、ノートPCを持ち込んでネットにつなげ、uptodateや医中誌に接続し、情報を得ることができます。

皆さんもこのような勉強のできる整った環境でやさしい同期や先輩方、深い知識をもった先生方と研修しませんか?

(平成22年度プログラム) 神原瑞樹

皆さん、こんにちは。島根大学医学部附属病院研修医2年目の神原です。

当院の研修での特徴は、まず何より指導医の先生が多いことにあります。分らないことがあれば自分で調べて解決することも大事ですが、 多くの先生がフォローしてくださることで、有意義で身になる研修を送ることが出来ています。 様々な先生から教えていただくことで知識や考え方が偏らずに、柔軟な知恵を身につけられます。

また選択期間が長く、直前まで選択科は変更可能で、それぞれに見合った研修プログラムを組むことができます。 希望する科が決まっていれば一つの科で研修し続けることも可能ですし、まだ決まってない人は色々な科で研修できます。

さらには東京医科歯科大学、亀田ファミリークリニック館山、青梅市立総合病院などの有名な他施設での研修も行うことができます。 島根を起点として、日本各地で地域医療から高度先端医療まで学べる機会はないと思います。 おススメです。私も東京医科歯科大学病院で救急研修を行いました。 多忙な生活でしたが、先輩・同期たちに大いに刺激されて、いい研修を送ったことは、いい思い出です。

最後に当院の研修医は30人程度ですが、研修医室で勉強したり、くだらない話をしたりとアットホームな雰囲気です。新病棟も6月には完成しています。 時間があれば、病院・研修医室を見学して、私たちの研修雰囲気をのぞいてみませんか。多くの人たちが来て、当院で研修されることを心待ちしています。

(平成21年度プログラム) 花田昌也

皆さんこんにちは。研修医2年目の花田昌也です。私は平成21年に愛知県の大学を卒業後、地元である島根大学で研修を行っています。

私が島根大学で研修することを選んだ理由としては将来地元に残り、地域医療を行いたいと考えたことです。
そして、将来のサブスペシャリティーを決める上で、2年間大学でローテートしている間に、ゆっくりと考え、 さらに様々な先生方と知り合えることは将来島根で働く上で財産になると考えたからです。

実際、昨年は第一内科から研修が始まり、外科、さらに第四内科で他所の研修施設に劣らないだけの貴重な経験をさせていただきました。 さらにその間3ヶ月間は東京医科歯科大学で麻酔科、救急科の研修に行かせて頂き、研修医としての大きな自信を獲得することもできました。

島根大学での研修は私が自信をもってお勧めします。ぜひ見学に来て下さい。そして一緒に働きましょう。

(平成21年度プログラム) 石橋朋佳

みなさん、こんにちは。 島根大学を卒業し、大学病院で初期研修を始めて1年が経ちました。この1年は私にとって大きな変化をもたらした1年でした。

もともと島根県出身であり、研修は県内でという意識はありましたが、学生時代には大学病院での研修はあまり考えていませんでした。 進路を決めるにあたって、大学に残った先輩や、県外に出た先輩たちのいろいろな話を聞き、自分には大学病院での研修が一番であると思い、 ここでの研修を決めました。

研修を始めて感じたことは、どこの科を研修しても先生方はとても熱心に指導してくださいますし、地方の大学病院ということもあって、 Common Diseaseから珍しい疾患までを、指導医と一緒に考えることができます。また、日々のカンファレンス、他科との関わり合いによって、 疾患についてより深く理解することができます。
手技についても、指導医についてしっかり学ぶことができます。また、病棟以外でも、学会に参加するだけではなく、学会発表もさせていただきました。
そんな充実した毎日を送ってきて、今はこの病院での研修を選んで本当によかったなと感じています。 何よりも医師として、1人の人間として大きく成長できた1年でした。 それも、一緒に研修している多くの仲間、いつも温かく見守ってくださる指導医、また研修医をサポートする研修センターの熱意のおかげだと思っています。

島根大学は、地方ながらも、むしろ地方であるからこそできる研修が経験できる、恵まれた環境であると思います。 みなさん、そんな島根大学で研修してみませんか。

(平成21年度プログラム) 田村優希江

島根大学医学部附属病院で研修医をしている田村優希江です。

私は島根大学を卒業し、地元ということや、出身大学で顔なじみの先生も多いという理由で決めました。

実際、研修を行ってみると、自大学で勝手が分かっていると思ったものの学生の頃とはやることが全く異なり、 また先生方の入れ替わりもあり、新たな気持ちで研修生活を送っています。 また、研修医同士も学生の頃とは違う新たな上下関係ができ楽しい日々です。 大学では市中病院よりも雑用のような仕事が多い欠点もありますが、それも病院の仕組みを知る上で大切な仕事だと思いますし、 カンファレンスなど全員で疾患について考えられる機会もあります。

また、たくさんの診療科を選択できるので、たまたま選択した科でも新たな発見ができるかもしれません。

(平成20年度プログラム) 岡田大司

僕は島根県出身であり、研修をやるなら島根でという気持ちがありました。 研修先には大学病院と市中病院の選択肢がありますが、自分でしっかり考える時間もあり、 図書館・多くのデータベースと情報を入手することに困らない大学病院と決めました。

実際について述べますと、地方の大学ということでもあり、Common Diseaseから希少な疾患まで幅広く見ることができます。 そのため、医者として対応できなければならない疾患についても学ぶことができ、希少な疾患については文献検索・ カンファレンスなどでのディスカッションを重ねて診断・治療を行う能力を養うことが出来ます。 また、大学病院では少ないと考えられがちな手技に関しても、 積極的な研修医に対してはどんどん手技をさせてくれるため他の病院と比べてもそう劣ってないのではと考えます。 特に麻酔科研修では気管挿管、中心静脈穿刺、脊椎麻酔、 動脈ライン確保等々基本から実践まで熱く指導していただけます。

以上述べたような指導を受けることができるのも経験豊富な指導医が多くいる大学病院ならではでないのでしょうか。 まだ1年間を終えたばかりですが、個人的には大学病院で研修をしてよかったと感じています。

また、できるだけ研修に集中できる環境作りをしてくださる研修医センターのスタッフの方々がいる事も魅力の一つだと考えます。

(平成20年度プログラム) 田中孝明

東京医科歯科大学医学部附属病院救急・麻酔科について

平成20年度より開始されました広域連携臨床研修プログラム。 その1人目として東京医科歯科大学医学部付属病院にて救急・麻酔科で4月から6月までの約3ヶ月間研修してまいりました。 今回はそこでの経験・感想を軽い形で報告させていただきたいと思います。

はい、と言うことで、最初は研修について。 研修は7~8名のチームごとに研修を行っていきます。このメンバーは救急・麻酔科ともに一緒に回ります。 生活パターンも同じですし公私ともにお世話になりました。 やっぱりいいですねアキバ(秋葉原)。

最初の1.5ヶ月は麻酔科研修。
まずは電子カルテの形式になれることが第一の試練(どこでもそうですが)でした。 実際の業務としては、麻酔前の精査(足りない検査を追加)、実際に施行する麻酔の説明と承諾書に同意を頂く、 術中麻酔管理、術後の問診・診察、という流れになっています。この他に、順番制でカンファレンス前に麻酔関連のプレゼンテーションもあります。 また、土曜・日曜は救急外来も担当します。
実際の麻酔では大学病院ということもあり幅広い疾患での麻酔を経験できます。 特に、心臓外科、血管外科、呼吸器外科での術中麻酔管理では適正血圧の変化、薬剤管理などなど多くのことを学べます。 さらに、多くの先生がおられるので多方面からの見解、選択肢を学ぶことも出来ました。 あたりまえのことですが単純に血圧の変動に対しても患者さんの状態、疾患によっては薬剤の優先順序も変わってくる。 麻酔の奥深さを感じることの出来た1.5ヶ月でした。

続きましての1.5ヶ月は救急科研修。
そうですね。忙しかったです。通常の病棟業務に加え、日勤・夜勤が週に2~3回。土日は日勤・夜勤はないものの病棟業務を行ないます。 つまりは、ほとんど日の光を浴びずに過ごす日々が続くことも…ただ、得るものも溢れんばかりでした。 日勤・夜勤では救急車にて搬送された方を診療させていただくのですが、 心筋梗塞、脳卒中から熱傷、外傷、薬物中毒、泥酔などなど疾患は多種多様です。 救急初期診療、ACLS、JTECはもちろん、ICUでの輸液・呼吸管理、熱発時の対処、中心静脈穿刺、 除細動器による除細動、動脈ラインキープなどなどなどなど実際の手技に及ぶまで様々な経験ができました。 また、外科専門医の方もおられ緊急手術にも立ち会いました。
さらには救急科担当の病棟もあるため単純な割り振りだけではなく初期管理も含め研修できます。 救命救急センターという救命救急の最前線で過ごした期間は、ほんとに盛りだくさんな時間でした。 長い時間をともに過ごし、様々なことを教えていただきました。

最後になりましたが私事も含め総評を。
私は島根県出雲市出身です。大学も島根大学です。つまり24年間島根県で暮らしており、かつ、1人暮らしの経験もなかったものです。 そんな中、新しい環境で過ごしていくことは精神的にも体力的にも辛いものでした。しかし、全く違った環境だったからこそ、 それを補って余りある程のたくさんのことを経験できたと思います。 現在は島根大学に戻り日々臨床研修を行っています。そして、今、あの3ヶ月の経験を外側から振り返ってみることで、 医療に必要とされるもの、今後の自分自身について、物事の考え方、 今までとは全く違った視点・選択肢を得ることができたと思います。

はい、と、ちょっと重くなったところで、そんな良い経験もできたりする、そんなところで研修してみませんか??

(平成19年度プログラム) 狩野芙美

皆さんこんにちは。2年次研修医の狩野芙美です。私は卒後2年間、ここ島根大学付属病院で研修を行っています。 大学病院での研修、および研修医の生活の基盤となる卒後臨床研修センターについて述べたいと思います。

まず大学病院での研修についてです。
上級医の先生方がたくさんおられ、疑問点をすぐに質問することができるというメリットがあります。
先生方は皆とても親切に、丁寧にご指導下さいます。 特に研修初期は、パソコンによるオーダリングシステム、病棟業務など分からないことだらけです。 困った時に適切なアドバイスを下さる上級医の先生方の存在はとても心強いものでした。
臨床においては、数多いcommon diseaseの他 大学病院ならではの稀な疾患を目にする機会があります。
カンファレンスで個々の疾患をじっくりと検討することは非常に興味深いものでした。
大学病院内で開催される講演会、勉強会も数多くあります。それらの会から多くの知識と刺激をもらい、モチベーションを高めることができました。 また大学病院は読みたい文献をインターネットまたは図書館からすぐに手に入れることができ、大変恵まれた環境だと思います。

次に卒後臨床研修センターについて述べてみたいと思います。
スーパーローテート期間中は1か月ないしは数カ月ごとに周りの環境が変わるため、心と体に負担がかかることもあります。 しかしそのような時に、センター専任の森山先生およびセンター職員の方々のあたたかい言葉は、ずいぶんと心の支えになりました。 また研修医の仲間同士の会話から、たくさんの元気をもらいました。
定期的に開催される研修医主体の各種勉強会もまた、非常に楽しいものです。まず毎週水曜日の朝7:30から行われる早朝セミナー。 各科の先生方が、初期研修に絶対必要な知識を、趣向を凝らしたスライドを用いて講義をして下さいます。 毎回新たな発見があり、セミナーから培った知識は、実際の臨床の場において非常に助けとなりました。
次に定期的に開催される、製薬会社の方々による勉強会。こちらは研修医が知りたい項目(例えば、輸液に関してなど)の中から講義をしていただいており、 まさに明日からすぐに使える知識もたくさんあり、興味深い内容ばかりです。
この他にも、前年度より新たにCVカテーテル勉強会、皮膚縫合の実習、骨折初期対応に関する実習など、研修医主体の勉強会も開催されるようになりました。 皮膚科、整形外科の先生方にご協力いただき、いずれもとても有意義な勉強会でした。また今年度より新たに、 2年次研修医を対象に月に2回の救急研修が導入されました。 特に平日の夜間、休日の、患者数の多い時間帯に研修するため、common diseaseをはじめとして外傷、 緊急性を要する救急疾患など様々な疾患に出会うことができます。
上級医にいつでも相談ができるバックアップ体制が整っている中で自己解決能力を養うことができるため、とても良いトレーニングの機会となると感じています。 加えて、今年度4月より、2年次選択期間で9診療科あるいずれかの内科を研修中には、紹介状のない初診患者さんの診察が可能となりました。 自分で検査オーダーまで行い、最終的には指導医の先生に確認がもらえます。 内科外来研修も、自分で診療方針決定が出来る醍醐味を味わえ大変有意義なものになっています。

瞬く間に1年が過ぎ、研修2年目を迎えている今日このごろ。日々分からないことだらけ、迷うことだらけですが、いつも心に夢を持ち、明るく元気に、 毎日を大切に過ごしてゆきたいものです。
センター専任の森山先生および職員の方々の尽力により、ここ卒後臨床研修センターは年々パワーアップをとげています。 設備等の生活環境の向上、ハード面の充実はもちろん、研修医による、研修医のための勉強会の開催など、ソフト面の充実もめざましいものがあります。 今年は特に、他大学からの見学生さんもたくさんおられるそうです。これも卒後臨床研修センターのパワーアップを反映してのことだと思います。
学生さん方は夏にマッチングの試験をひかえ、まさに今、進路について考えている頃だと思います。私達と一緒にここ島根大学医学部附属病院で研修をしませんか。 みなさんきっと満足のいく、充実した研修生活が送れることを保証します。

(平成19年度プログラム) 江川雅博

本院の初期臨床研修では、大学病院という特性から希少な疾患や重症症例を経験することができ、 またそういった症例に対してカンファレンスや症例検討会などが開かれその疾患を深く掘り下げて学ぶことができます。 また、本院は大学病院でありながら地域密着型病院であり、高度な先進医療だけでなく、 大学病院ではあまり経験できないのではないかと思われているcommon diseaseも救急外来研修、 内科外来研修のみならず病棟においても十分に経験することができます。手技や技術の習得に関しても、大学病院では難しいと思われがちですが、 症例数が多いため経験数も他の病院に遜色ない数が経験できます。
加えて成書や雑誌が豊富な図書館があり、多くのデータベースが病棟の各電子カルテ端末から使用可能であり、 欲しい情報を簡単に得ることができます。

初期研修に本院を選んだ理由としては、経験豊富な指導医の数が多く、教育熱心なところに魅力を感じました。 研修内容も非常にflexibleで選択期間も多く自らのオーダーメイドの研修がしやすい環境にあります。 積極的に学ぶ気持ちがあれば十分に満足できる研修ができると思います。

(平成19年度プログラム) 青木陽

皆さん、こんにちは。研修医の青木です。

僕は、H19年3月に久留米大学を卒業し、地元に帰るつもりで島根大学病院を研修先に選びました。
正直、他大学出身であり、受け入れられるかどうか初めはとても不安でした。 しかし、そんな気持 ちは働き始めてすぐになくなりました。先生方や看護師さんなどの医療スタッフはとても優しく、真剣に指導してくださりました。 また、同期の研修医や2年目の研修医の先生もとても親切で、すぐに仲良くなりました。 僕にとって一番うれしかったことは各科を通じてとても人脈がひろがったことです。 大学病院にはとても多くのドクターがおり、知り合いが増えるにつれ働きやすい環境に かわっていきました。

市中病院との違いは、大学病院は症例数がやや少ないことですが、その分患者さん一人一人をゆっくり診ることができ、 そして本を読んで勉強する時間も比較的とることができます。 幸い大学病院では図書館と各科の医局からたいていの雑誌は手に入れられるので資料には事欠きません。 病棟の各電子カルテ端末からpubmed、up to date等も容易に検索できます。
また、大学病院は一つの科に大勢のスタッフがいるので、偏った考えには絶対になりません。 一つの疾患に対してもいくつかの治療法があり、選択肢の幅が広がります。 選択肢の幅があるということは、今後治療を行う上で行き詰まった際に、非常に有力な切り札となります。
また、科ごとにしっかりとしたカンファレンスがあり、いろいろな意見を聞くことで思考力が身につきます。同時にプレゼン能力も身につきます。 疾患に関してもCommon diseasesは当然、それらに加えて大学病院ならではの症例も経験できます。

また、週1回程度研修医全員を対象とした研修医セミナーが行われ、効率的に知識を得ることができます。
また、大学病院は研修医でありながら、学生に対しては指導する立場になります。 学生に説明するためには自分の中で病態把握ができていないことには説明なんてできません。 学生がいる ことでさらなる勉強をするようになりました。

また、病院によっては研修医の更衣や休憩などもカンファ室でしなければいけないようなところもありますが、 島根大学は仕事の休憩時間に過ごす研修医の控え室があり、 環境も非常に充実しており、これも魅力の一つだと思います。

5年生の時からいろいろな研修病院を見学させていただきましたが、僕は島根大学病院に来て、本当 に良かったと思います。 皆さん、ぜひ島根大学で研修してみませんか。